Q.真冬のヒートショック対策や、動物病院を受診するときのマナーは?

Q.真冬のヒートショック対策や、動物病院を受診するときのマナーは?
寒い冬は、体の冷えや乾燥、ヒートショックなど、ペットの健康面で不安が増える季節。 急な体調不良を防ぐためにも、冬のケアの方法について考えてみませんか?また、今回は動物病院に行く際のマナーについても紹介。 動物病院が苦手なワンちゃんや猫ちゃんに向けたポイントもあるので、ぜひチェックしてみてください。

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Q.真冬の散歩で、愛犬がヒートショックを起こさないか心配です。暖かい部屋から急に寒い外に出ても問題ないでしょうか?
ライター

今回教えてくれるのは、エルザ動物病院グループの西澤郁夫獣医師です。西澤先生、よろしくお願いします。

ライター

ワンちゃんも急な温度変化で体にダメージを受けるのでしょうか?

西澤 獣医師

“ヒートショック”とは、急な寒暖差や温度変化によって急激に血圧が上下し、心筋梗塞や不整脈、脳梗塞などの発作を起こすことです。

ワンちゃんも人と同じように、急激な温度変化は体に負担がかかるため、シニア(高齢犬)や、心臓・呼吸器に持病があるワンちゃんは、特に注意が必要です。

ライター

ワンちゃんの体温調節のため、具体的にどのようなことに気をつけるべきでしょうか?

西澤 獣医師

暖かい部屋から急に寒い外へ出たとき、また、その逆の場面でも、全身の血液循環に大きな負担がかかることがあります。散歩の前後に、次のことを実践してみましょう。

①外に出る前に、玄関などで体を寒さに慣らす
② 服を着せて保温する(特に小型犬・短毛種)
③ 帰宅後は足や被毛をふいて乾かし、体温を調節してから暖かい部屋に移動させる
④ 散歩前後の水分補給と休息を忘れずにとる

ライター

シニア犬を外飼いしている場合の注意点はありますか?

西澤 獣医師

年齢を重ねると、体温調節機能が低下し、寒さへの耐性が弱くなります。

若い頃は平気だったワンちゃんでも、シニア期には冬の屋外生活が体にこたえることがあります。理想は室内飼いですが、もし外飼いをしている場合は、次の点に配慮しましょう。

① 冷たい風や雨を防げる断熱性のある犬舎を用意する
② 毛布や保温マットで寝床を温める(低温やけどに注意)
③ 朝晩の冷え込みが強い時間帯は屋内に入れるなど、柔軟に対応する

ライター

やはり体を冷やさない工夫が大切ですね。

西澤 獣医師

できればシニア期以降は、少なくとも夜間だけでも室内、または玄関内で過ごせるようにするのが理想です。

寒さ対策だけでなく、関節痛や認知機能の低下、睡眠リズムの乱れといった老化のサインにも気づきやすくなります。

ライター

万が一、ヒートショックが起きた場合はどのように対応すればいいでしょうか?症状の見分け方なども教えてください。

西澤 獣医師

いわゆるヒートショックのような重い症状はまれですが、震えや、呼吸が荒い、動きが鈍いなどの異常があれば、すぐに体を温めて安静にさせ、すみやかに動物病院に相談してください。

動物病院を受診するときのマナーは?

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Q.ペットをキャリー(ケージ)に入れる必要があるなど、動物病院に行くときのマナーはありますか?
ライター

今回教えてくれるのは、エルザ動物病院グループで愛玩動物看護師を務める堀彩乃さんです。堀さん、よろしくお願いします。

ライター

「病院に行くのが初めて」といった飼い主やペットもいるかと思います。動物病院に行く際のマナーについて、改めて教えてください。

堀 愛玩動物
看護師

動物病院は、動物たちにとって少し緊張してしまう場所です。ペットが安全に、そしてスムーズに診察を受けるためにもマナーを知っておくことが大切です。

ワンちゃんの場合は、他の犬との接触や興奮させないためにも、リードをつけてあげて、できるだけ短く持ってください。
小型犬であれば、キャリー(ケージ)に入れて連れていくのもおすすめです。

ライター

他の飼い主やペットとのトラブルを避けるためにも、目を離さない環境にすることが大切ですね。猫ちゃんを連れて行くときのマナーはありますか?

堀 愛玩動物
看護師

猫ちゃんは飛び出しやジャンプなどを防ぐためにも、必ずキャリーに入れてあげてから病院に行きましょう。 上から開けるタイプのキャリーは、診察時に猫ちゃんを出してあげたり、入れてあげたりするのにも便利です。 病院で触るのも難しいくらい興奮してしまう子については、あらかじめ自宅で洗濯ネットに入れてあげるという方法もあります。

ライター

リードやキャリーをうまく活用しながら、ペットにストレスや負担をかけないようにしたいですね。

堀 愛玩動物
看護師

病院は動物にとって、“いつもと違う場所”なので、普段は大人しい子でも思いがけない行動をすることがあります。
待合室で吠えたり、暴れたりしないか心配な場合、当院では、診察の順番まで車内で待つことも可能なので、気軽に声をかけてください。

ライター

ペットがなかなかキャリーに入ってくれず、病院に連れて行くまでも大変と聞きます。ストレスなく連れて行けるような方法はありますか?

堀 愛玩動物
看護師

「キャリー=病院」という行動パターンを覚え、恐怖や緊張を感じてしまう子も少なくありません。そこで、小さいうちからキャリーに慣らす「クレートトレーニング」が大切です。

おうちの一角にキャリーを置き、「危険なものではなく身近なもの」とアピールしたり、キャリーの中でおやつやフードをあげて 「キャリーに入るといいことがある!」と覚えさせたりするのもおすすめですよ。

さらに、車に乗ることができたときや、診察を終えたときには、必ずごほうびをあげてください。 「嫌なことを頑張るといいことがある」と認識させると、病院へのストレスもぐっと減らせます。

ペットの体調・症状や行動によっては、どの診療科を受診すべきか迷うこともあると思います。ぜひ公式HPを見て、受診の参考にしてください。

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エルザ動物病院グループ
エルザ動物病院グループ

「エルザ動物病院グループ」は、動物たちの健康と飼い主との豊かな暮らしを守るため、「動物の幸せを第一に考える」診療を提供している。
一般診療や予防医療、健康診断をはじめ、ペットフードの相談やしつけセミナーの開催、さらには専門科診療やMRI・CTなどの高度医療機器を活用した検査、夜間救急診療まで幅広く対応。
姫路・加古川・神戸・たつのを中心に病院を展開し、グループネットワークを活かした地域密着型の動物医療サービスを提供している。 公式ホームページはこちら 病院一覧はこちら